新春初映画！！(※DVD)
また濃ゆいものを初っ端に選んでしまいました。
でも後悔はなし！とても良い作品だったと思います。
この作品ホラーとジャンル分けされてますが蓋を開けるとおおよそアンデルセンで、おおよそミュージカル。(笑)
ミュージカルというよりは「ゴットヘルプザガール」に近い感じですが。
割とこの内容を英語でやられると多分途中で飽きてたと思うんですけど、ポーランド語ってのがなかなか良かったです。
音楽もテクノポップやらパンクやら色んなジャンルの音楽が聴けて楽しい。
雰囲気もちょっと昭和歌謡とディスコ混ぜましたみたいな感じで！
そしてなによりも、主役の2人の人魚が堪らんです。
この映画、センスはあるのにキャラの名前がゴールデンとシルバーという謎のダサさを発揮してて笑います。でも好き。
人間に拾われた2人が人間の日常に溶け込み日々を過ごしていくスタートですが、勿論そう上手くはいかないわけです。
ディズニーに出てくるような可愛い人魚ではないので食欲は旺盛です。
人間を食べる時なんかは、しっかり心臓まで抜き取ります。
妹のゴールデンはそんな自分の姿を隠そうとはせず"人間の振りをした"人魚として生きていますが、姉のシルバーは拾われた人間の1人に恋をしてしまう。
そうすると、人間の振りよりも人間になりたいと思うわけで。
この過程での姉妹の言い争いや喧嘩は切ないものがあります。
性格的に自由奔放でちょっと危なっかしいのがゴールデンなのですが、ああ見えて姉の存在を何よりも大事にしていてギャップに萌えていました。
ラストなんかは、「ゴールデンは絶対こうするだろうな…！」っていう瞬間があるんですけど、そう思ったのと同時くらいの速さで動いていてグッときました。
憧れてはいけないわけではないけれど、棲み分けが出来ないと失うものが沢山あるだろうなと本当に実感。
欲しい欲しいと思うあまり全てを失ってはどこにも還れない……。
でもあの涙が本物過ぎて、あの瞬間地球上のどの水分より最も神聖なものに感じました。悔しさも残らないエンドなので良かったかな。
