Hikari

ゆれる人魚のHikariのレビュー・感想・評価

ゆれる人魚(2015年製作の映画)
3.5
この作品を紹介しているページごとに、カテゴライズされるジャンルが違ったからとっても気になっていた作品。ホラー、ファンタジー、ミュージカル、カニバリズム(←これはジャンルじゃないけど)実際どれやねん!って思ってたけど、見たらどれにも当てはまるななんて思えるのが不思議。

耳慣れないポーランド語にすごーくナチュラルな美しさをもつ姉妹っていう絵図らからすでにファンタジー。そして人魚ってディズニーのリトルマーメイドみたいなの思い浮かべちゃうけど、限りなくギリシャ神話の怪物セイレーンに近い雰囲気。人魚の鱗とか、声の代わりに足を手にいれるシーンとか想像以上にグロテスクだった。美しい人間のような上半身とグロテスクな下半身で、このダークでファンタジーでミュージカルという新しい相反するものが掛け合わさった作品が出来上がったように感じた。

前半のミュージカルな雰囲気からの巻き返し、そしてラストのファンタジーだからこその純愛と姉妹愛が後味すっきりで、似たような作品があればまた見たいなって思った!!
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