ホイットモア大統領

ゆれる人魚のホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

ゆれる人魚(2015年製作の映画)
3.5
明るくなりきれない北欧ポップ・ミュージカルと、食人人魚(セイレーン)伝説のグロテスクさが共存するポーランド作品🇵🇱何となく『ファントム・オブ・パラダイス』を想起させる。つまり、好き☺️

ストーリーや設定はそっくり童話の「人魚姫」でラブストーリー。しかし、前述の相反する2つの要素、そして性格の異なる姉妹という設定から、可愛くも凶暴にもなれる “思春期女性の心の内” をリアルに反映させているのがポイント。

加えて、人魚ということで上半身裸のシーンは多いし、何なら全裸にもなるけど、エロスよりも芸術性を感じるのは監督が女性だからだろうか。特にラストのフォーカスと表情の切り取り方が最高で、柄にもなく目頭が熱くなってしまったんだが…😢

また、2人の人魚のうち、姉のシルバーが恋する男ミーテクだが、顔は王子なのに性格は結構クズ。しかもイ◯ポ野郎なのには(まあでもあの裂け目見たらわからなくもないがw😅)、監督の恋愛観というか、バンドマンに対する僻見が見え隠れしてる気がするんだけど、過去に何かありました?と勘繰りたくなるのもまたリアル笑