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赤線地帯のHKのレビュー・感想・評価

赤線地帯(1956年製作の映画)
3.6
売春に限らず、気に入らないいかがわしいものをイリーガルな領域に押し込めて排除するというやり口は、そういった産業に従事せざるを得ない人々を社会から隔絶させるだけでなんら根本的な解決になっていない。性産業が持続化給付金の対象外になってしまうことからもこれは明らかだ。…と映画の内容からやや飛躍して思うなど。

若尾文子はいつもより化粧が派手だがそれでも上品すぎて売春婦感が上手く出せていない気が。その点京マチ子はすごい。和装の役が多いのでこれまで気づかなかったがそもそもすごいプロポーションだし、はすっぱな関西弁も父への恨みも母への慕情も全部うまく演じる。最強女優です。
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