映画二十郎

赤線地帯の映画二十郎のレビュー・感想・評価

赤線地帯(1956年製作の映画)
3.8
「ちょ、ちょっと…」

あのフザケタ音楽が凄く活かされてて、ラストがめちゃくちゃ怖い。それはあの娘の未来が見えてしまったから…

「俺たちはねぇ、政治の行き届かねえ所を補ってるんだ。国家に代わって社会事業をやってるんだ」
この台詞が二回出てくる、1度目は店の女達は納得していたようだが2度目の台詞では反応が薄い。綺麗事だと、この仕事で人生を狂わせた奴らを目の当たりにしてきた今何も彼女達の心には入ってこないのだ。
この世界は一度踏み込むと色々変わってしまうんだなと凄く勉強になった。

お店で(確かうどん屋?)脚を広げて座るだけでその女性の“像”をみせる木暮実千代。凄い。
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