トムトム

ビブリア古書堂の事件手帖のトムトムのレビュー・感想・評価

ビブリア古書堂の事件手帖(2018年製作の映画)
1.5
原作既読。
TVドラマ版で小説の挿絵が黒髪ロングの栞子を剛力彩芽が演じた事により騒動が起きた事が記憶に残ります。

この後に「ガッチャマン」や「黒執事」などの漫画アニメの実写化を連続してゴリさんが演じた事により無駄にヘイトを集めてしまいました。

翻って今作で栞子を演じた黒木華はどうかと言うと・・・
黒木華は好きな女優なのですが、今作の主人公 栞子というのは黒髪ロングの色白でスレンダー巨乳でメガネをかけて物静かという童貞の妄想を煮詰めた様なキャラクターなのでキツイというかリアルな生々しさがありました。

実話ベースの映画でハリウッド女優が演じた本人がエンドロールで出てきた感じというか。
まぁリアルでいたら栞子はこんな感じ。

「氷菓」や「ハルチカ」、今作含めていくつか実写化されているライトミステリ作品はどれも連続ドラマには向いていると思いますが映画には向いていない様に思います。

その中でも今作はミステリとしてかなり酷い部類です。
偶然に偶然を重ねたトリックにたまたま出会った犯人の関係者が聞きもしないのに真相を話しだす展開はナシでしょう。
"ノックスの十戒"に追加しておいて欲しいです。
そしてそこから繰り広げられる映画史上屈指のショボい逃走劇は逆に見ものです。

ナゼ車を降りる?

原作を読んだのはだいぶ前の上に改変されているからよくわからないのですが、何故警察に通報しないんでしたっけ?

偽物の稀覯本のやり取りも改変されていて栞子の性格も変わっていますし、観客全員がわかっている犯人がわからない登場人物にはイライラしてしまいます。

もう少し古書店や稀覯本トリビアなどを盛り込んで欲しかったです。

過去編はわりかし良かったですがあれは1964年にしては時代がかりすぎでしょう。

柔道をやっていて強面の巨漢 大輔役に野村周平は無いと思います。
個人的に鈴木亮平が適役なのですが、それでは「西郷どん」になってしまいますね。
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