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ビブリア古書堂の事件手帖のkassyのレビュー・感想・評価

ビブリア古書堂の事件手帖(2018年製作の映画)
2.5
原作既読。

ドラマは見てないのだが、どうして実写版はキャスティングがこんなに微妙なのだろう(汗)
黒髪ロング巨乳のんびり美女な感じで描かれる、いかにもラノベヒロインて感じの栞子さんが黒木華…!黒木華好きですけど、古書店の店長としてはピッタリなんですけど、なんかこう、大輔くんが必死になる生理的な理由に結びつかないというか(特に序盤)やっぱり違うんだよなぁ。

野村くんものんびりした感じはあってるけど、あんまり背が大きくないから、体格のいい木偶の坊感がないんだよなぁ。本家木偶の坊の東出くんが木偶の坊すぎ?

原作では有名小説とストーリーが影響し合う面白さ、栞子さんの推理力などが面白く読ませる作品だったが、その辺りがどうも生かしきれない、だらんとのんびりとした作品になってしまったように思う。
あからさまに成田凌以外誰もいなくてミステリー出来てないし(笑)
成田凌も、成田凌にしてはやや中途半端というか、裏表の使い分けにメリハリがなくイマイチ。他の作品の生き生きしている彼を思うと、これは演出側の問題のような気もしてしまう。

特にラストのシークエンスは緊迫感もなく、全体的に微妙である。車の運転、自転車の運転、バイクの運転、とにかく運転シーンの撮り方全部イマイチだし、クライマックスがクライマックス出来てない。

過去パートも個人的にはイマイチ。気持ちが伝わってこない。三島監督ならもっと情念深く撮れそうなのにな。

映像化がなかなか難しい作品だなと思わされた。
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