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ビブリア古書堂の事件手帖のRのネタバレレビュー・内容・結末

ビブリア古書堂の事件手帖(2018年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2018年の邦画。

監督は「幼な子われらに生まれ」の三島由紀子。

あらすじ

祖母の遺品から夏目漱石の直筆だと思われる署名が入った「それから」を見つけた五浦大輔(野村周平「WALKING MAN」)は、鑑定してもらうため北鎌倉の古書店「ビブリア古書店」を訪れる。しかし、その本には若かりし頃の祖母(夏帆「喜劇 愛妻物語」)の秘密の記憶が隠されていた。

Netflixにて。

たまたま、目に入って観たんだけど結構面白かったです。

原作はラノベ、もちろん未読。

ただ、タイトルだけは知ってたんだけど、なるほど古書店の店主が若いメガネ女子ってところも実にステレオというか、フィクションっぽい、そんな古書店の店主いないでしょ笑

ただ、そのフィクションでしかあり得ないようなビブリア古書店の店主、栞子さんを演じたのは黒木華(「甘いお酒でうがい」)!!

これがまた抜群に良い!!もうその佇まいからして文学女子って感じなんだけど、まぁメガネ姿も彼女のためにメガネが存在するが如きフィット感!!

また、声もキレイなので、劇中何度かある朗読シーンでの心地よい声音が合っていることはもちろんのこと、そこはかとないエロスも醸す。特に中盤からのキーとなる書籍が保管されている金庫の鍵を出す時のホックを外す時なんか、結局その気はありませんでしたぁだったとしてもまぁエロくてドギマギしてしまった💦

そんな感じで黒木華に見惚れる一本なわけなんだけど、題材的に小規模な内容ながらも助演に野村周平や東出昌大(「コンフィデンシャルマンJP プリンセス編」)、夏帆、成田凌(「窮鼠はチーズの夢を見る」)といった少数精鋭が揃っている。

個人的には特に成田凌が相変わらず良い!
野村周平演じる大輔の恋敵か?と思わせといて…な、その正体も「スマホを落としただけなのに」程ではないにせよ、ただ目的の品一点のための執着心だけをあれだけ死んだ目で表現できるとは…いや華もあるしで末恐ろしいや。

あと、東出昌大。今は色々とゴタゴタがあって大変だけど、やはり彼はスクリーンに映える。昔の時代のキャラクターもすんなりマッチし、それでいてものすごく絵になる。終盤での切通坂に切なげな余韻を残して消える後ろ姿の美しいこと、男前とは本当に彼みたいな俳優さんのことを言うんだろうなぁ。

俺自身、夏目漱石は全く読まないので、そこら辺の描写や台詞回しでグッとくることはなかったんだけど、それでもこれからの「読書の秋」を迎えるにあたり、観ると確実に本が読みたくなる一本だ。
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