「赤線地帯」に投稿された感想・評価

溝口健二&増村保造映画祭

搾取される側の女性がたくさん出てくる中で賢く生きてく若尾文子がクール
めちゃくちゃ哀しい話だけど、ちょっと笑える所もある
溝口監督独特の長回し。
期待をはるかに超えた面白さでうれしー!!
あぁ日本はここまで貧しかったのか、こんなこと分かってるつもりで分かってなかった。

昭和初期くらいまでの遊郭なんかには、ついつい美しさを感じてしまう。映画などでそう扱われているからだろう。
同じ性産業?でも50年代のものになると、一気にエグくなって、情報も少ない。だからこの映画は貴重だし、異文化を覗いたようで非常にワクワクした。着物等の旧式の文化がまだかなり残ってて、そこに色々混ぜちゃってるチープな感じがたまらなく面白い、SFなんかよりずっと。お店の名前が「夢の里」さいこーだな!w
京マチ子のいわゆる「パンパン」的なファッション・存在が強烈。このお方は初体験だったけどやばいぞ。若尾たんだけは垢抜けてて圧倒的美人のナンバーワンw お客に媚びる演技が上手くてもう…女性の強さと哀れさをこれでもかと言うくらい…。
色街や吉原って言うとなんとなく聞こえが良いけど、「赤線」という呼称だと戦後当時のドス黒い部分やこの商売のヒサンさが感じられる。

コメディタッチだけど、これ以上重くするとしんど過ぎるという絶妙なラインだった。不穏さを増長させまくる音楽。でも私はもっともっと暗くて重い昭和の性風俗の世界を観たい。そんな映画ないかも
お化け屋敷みたいな音楽が印象的でラストシーンはそれが妙にシズ子ちゃんの絶望混じりの緊張とリンクして怖くなってしまった。

京マチ子と若尾文子の存在感が別格でそこに妙な救いがある。
稼いで稼いで這い上がるための準備をする女、夫が死んで息子を育てるために体を売らざるを得ない女、病気の夫に赤ん坊を託し働く女、家族への当てつけに自分を傷つける女、想い人に裏切られ舞い戻る女、理由は違えど目的はカネ、腐れ神様のお相手をするため赤線地帯に入国した女たちの群像劇。

自分の体を自分で売って何が悪い、政治の行き届かない社会事業の一貫さ、売春禁止法否決のラジオ放送が流れるなか客引きに勤しむ姐さんを見て夜の片鱗に成り下がる無垢な少女の姿に吉原300年の歴史を見る。千と千尋の神隠し、生きるってこーゆうこと。

とりあえず若尾文子指名で(^O^)/

2017-

生きる力。

手段を選べない
こうするしか生きていけない
娼婦宿の女達。
だけど生きていく彼女達
5人それぞれに引き込まれる。
本当にそういう時代や人が居て、
かっこいいなんて
言うもんじゃないかもしれないけれど
ミッキーのキャラを始め
ちょっとおかしく描かれていて
とてもおもしろいシナリオだなって。
白黒だけど今でも凄くいい映画。

芝居が全員素晴らしい。
ラスト20分の怒涛の勢い。力強さ。
全編に渡り、クスリとさせるシーンがあり、楽しく鑑賞できました。

吉原で働く女性たちの辛さ、悲しさ、厳しさがこれでもかと描かれています。みんな、タフというか諦めの境地というか。

旦那さんの自殺を止めた後に奥さんが言った、
「私は絶対死なないよ。」が力強く印象的でした。
ああ悲しい、残酷な現実。
彼女達のような女性を、逞しくて強い、と表現してしまうのも違うよなぁ。。
若尾文子がとても見事でした
ひとまず記録
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