時は、売春防止法が成立される以前の1950年代。
警察犯処罰令が1948年に廃止され、売春行為を処罰対象とする法的根拠が失われていた時代が存在していた。
国家が売春を半ば黙認していた時期と言えよう。…
「夜の女たち」に連なる"特殊女性"モノ。
売春禁止法施行前夜の吉原遊郭に集う女達を、突き放したタッチで描く。それぞれの事情を抱え流れついた女達、ある者は息子に縁を切られ心を病み、ある者は逞しく男を操…
大映女優陣オールスターで描く、売春禁止法成立目前の赤線地帯で働く女の生き様。
しかし若尾文子の美しさったら、そりゃ欺されるよなぁ。三益愛子の狂った演技も相当怖かった。
なお本作が溝口健二の遺作と…
私には、溝口健二というと戦後時代劇の名作も多くあり、現代劇を撮らないイメージがあった。この作品は、完全に風俗映画のため遺作というよりは、新しい作風を作り上げようとしている感じで、溌剌とさえしている。…
>>続きを読む斜陽の世界をおセンチにではなく描き上げていてとても良かったです。吉原・赤線地帯の末期の話ですが、京マチ子、三益愛子、木暮実千代、若尾文子など三者三様の人物のキャラがとても立っていてよかったです。肌の…
>>続きを読む[女性の活力をとことん見せる]
黛敏郎のおどろおどろしい音楽と、生娘を仕事に出す後味の悪さのある一方で、それでもどんな境遇でも生きていく女性達の活力に驚かされる。
若尾文子のやすみは若々…
2019/6
京マチ子の登場シーンだけで最高ですね。コミカルとは少し違うんだけれども、軽妙かつセクシーな動きで八頭身であることを告げます。金遣いが荒く、薬でチュッってするとこもよいですよね。若尾文子…
赤線吉原の「サロン 夢の里」で生活を凌ぐ女達の群像劇。
溝口健二の遺作。
3人の名女優の華麗な共演。
京マチ子演ずるミッキーの格好良さ。
当時なら充分大柄なバディはトランジスタグラマーとは言わな…
巨匠 溝口健二 監督の遺作であり、吉原で働く"女の群像劇”映画大傑作。
娼婦たちの生き様を軽快なテンポで描く悲喜劇で、特に三益愛子が息子との会話(カメラワーク、役者の動かし方)からの発狂シーンは鳥…
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