なんとなく強烈なジャケと雰囲気にそそられ観賞。
嘘をつくことでしか他人とコミュニケーションを取れない女性の葛藤を繊細に描いたスリラー。
他人とうまく接することができないナンシーは、周囲の関心を集めるために、うそばかりついていた。
ある日、5歳で失踪した娘を捜し続けている夫婦を紹介するテレビ番組を見ていたナンシーは、その少女の30年後の似顔絵が自分にそっくりなことに気づき…
そんなに派手さはない展開なのだけれど、スリラー的に見せてしまうのは見事だと思う。
嘘をつくことでしかコミュニケーションをとれない。人間は誰しも少なからずそういう部分はある。
ナンシー役のアンドレア・ライズボローの不気味さもよかった。
ただ、スリラーというより、悲しい女性の人間ドラマだった。