Eテレの録画にて。
世界的音楽家・坂本龍一教授の近年の音作りの光景が、時々過去の映像と共に、
パッケージの画の通り(実際に本編に出てくる)、アートや美術のように流れ描かれる。
個人的な来歴等の振り返りやその返答はさほど多くは出て来ないにも関わらず、
教授の音楽活動から世界や社会との関わり方が語られることによって、教授という個人・一人間としての在り方が見えてくる本編は、
よくあるドキュメンタリーとは一線を画し、まさに映画的振り幅に富んで、また教授が題材ならではの個性や芸術性を感じれる、
言葉にできない魅力が詰まっていた。
「音楽や文化は平和じゃないとできない」
教授のような音楽家が、もっと増えて欲しいと心から思ってしまう一作でした。