ひ

驚異の大日本帝国/汝の敵日本を知れのひのレビュー・感想・評価

4.0
【追記】めちゃくちゃ良く出来てるなあと思ったら「或る夜の出来事」、「素晴らしき哉、人生!」のフランク・キャプラ監督でひっくり返りました【追記終わり】

Netflixに「汝の敵日本を知れ」が配信されていた為、視聴。
第二次世界大戦当時のアメリカで放映されていたプロパガンダ映画とのことで、非常に興味深い内容でした。
節々に「おや?」と思うところはあれど、日本が何故天皇を祀りあげ、戦争という凶行へ及んだのかが、歴史的背景を踏まえしっかりと描かれていました。というかあまりに的を得た話が多すぎて、いったいどこが現代と違うのかと考えてしまう場面が多くありました。あまりに成長していない…。
最初の注釈なども「けして日系アメリカ人を否定するものではなく、日本に住む日本人を描いたものである」としっかり記載されており、この時代の日本とは程遠い民主主義・自由国家であることが伺えます。これはアメリカが合衆国で、多民族国家であるからこその思想ですよね。なんかこの頃のアメリカの方がよっぽど豊かな国だよ!?と思わされる映画でした。あっ今の大統領くんはお呼びじゃないです…。
現代のアメリカが失ったもの、現代の日本に未だないものを知ることのできる映画でした。
いや〜、見てみるものですね。面白かった、と言うと不謹慎なのかもしれませんが、プロパガンダ映画というにはあまりに核心をついたものでした。
ひ