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アトミック・ブロンドのbackpackerのレビュー・感想・評価

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)
3.0
よくある女スパイアクション映画と思い見始めたら、意表をつかれる難解……というか弱複雑な内容に一杯食わされました。
「ありふれたスパイ映画っぽいなぁ」「どうせこいつ裏切り者と思わせて実は違うんだろぉ」なんてたかを括って観てましたが、二転三転し、その都度「あれ?予想と違ったか?いやあってるな。お、およよよ?やっぱ違う??」とまぁ、くーるくる手の上で踊らされてしまいました。

シャーリーズ・セロンの薄幸そうな美貌が、冷たい東ベルリンの空気との相乗効果で、ますます酷薄に見えてきます。
東西冷戦末期、分かたれたドイツに迫る解放の足音。このタイミングを設定してるスパイ映画って珍しいですね。
この映画を見る少し前に『コードネームU.N.C.L.E.』を見たんですが、こちらの方が好みでした。

シャーリーズ・セロン、心身ともに痛めつけられ、ボロッボロになる役が好きなんですかねぇ。
バトルシーンの大宗が、血生臭さ全出し+カメラワーク激しめ長回しのため、臨場感抜群。一発の重さが伝わってくる。
殴り殴られる蹴り蹴られ、刺して刺されて撃っては撃たれ。爽快感とは縁遠い泥臭バトルには感嘆です。
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