Kevin

アトミック・ブロンドのKevinのレビュー・感想・評価

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)
4.0
ベルリンの壁崩壊寸前の冷戦末期1989年、西側に極秘情報を流そうとしたMI6の捜査官が殺害され、彼の持っていた極秘情報が紛失してしまう。
そこでMI6の諜報員であるロレーン・ブロートン(シャーリーズ・セロン)に一つの任務を与えられた。
それは失った極秘情報の奪還と、内部に潜む二重スパイを見つけること。
果たして各国交えた争奪戦の行方は...。

映画史に残る新たなヒロイン誕生!
〝ブロンド美女×格闘×エロス=最強〟説

御年42歳のシャーリーズ・セロン様...美しすぎるッ!!
強くて美しい女性像は魅力的この上ない!badass!
僕ちんもハイヒールでぶっ叩かれ...。
僕ちんもマウントポジションとられながら首締められた...。
改めて彼女の究極の美を見せつけられました。

冒頭、傷だらけで氷水に浸かるシーン。
その後場面は事情聴取へと移り、そこからこれまでの経緯を遡っていく体で話は進んでいく。

時代は1989年、ベルリンの壁が崩壊した年だ。
その歴史を背景に、MI6,CIA,KGBが繰り広げた三つ巴極秘情報争奪戦。

いやぁ、面白い。
予告を観た時のワクワクは本編でも脈打っていた。
1箇所にドーンと精力を込めたアクションシーンがあるのではなく、それが定期的に挟まれるもんだからそりゃもうずーっと面白い。

その中でも特に後半で魅せた超絶長回しの圧巻アクションシーンは最高の一言。
“長回し×アクション”ということで爽快感が損なわれそうだが、本作の場合は決してそうでなく、テンポの良いまま次から次へと怒涛のアクション。
ワンカット風に見せているのかもしれないが、このシーンだけでも一見の価値あり。

本作の主人公ロレーン・ブロートンは確かに人並外れた強さだが、かと言ってかのセガールのように無敵という訳ではなくそれ相応に傷付く。
この丁度良い強さ加減がそれぞれのアクションにスリルを生み、観る者の手をギュッと握らせるエンターテインメントにしているのだ。

そして劇中に所狭しと散りばめられた80年代を彩る音楽たちも本作には欠かせない存在である。
これまた憎いくらいにテンションをぶち上げてくる。(そう言えば“Killer Queen”流れなかったな)
感じとしては【ベイビー・ドライバー】や【キングスマン】に近いかも?
音楽に疎い自分でも思わずノってしまうような聴いたことある曲ばかり。
けれども作品の雰囲気としてはそこまでハッチャケてはおらず、ちょっとした温度差が癖になる。
...やべ、サントラ買うの忘れたのを今思い出した。

また、本作は映像面でも非常に見応えのある作品だった。
上でも書いた長回しを始め、ネオン等の色彩美や装飾・衣装。
衣装はセクシーなものから可愛らしい部屋着など色とりどり。
ブロンド美女が真っ赤なコートに身を包み、歩いているだけで、なんて画になるのだろうか。
一言言いたいことは「網タイツはアカンやろ(良い意味で)」。
中には部屋着と部屋の小物が一致するという遊び心も。

まだまだ本作の魅力はこんなもんじゃない。
“アクション・サスペンス”の〝サスペンス〟部分もお見事。
誰が二重スパイなのか、奴は味方なのか、それとも敵なのか。
アクションシーンを重ねていくにつれ、徐々に真相へと近づいていく展開に引き込まれる。
自分の目で見てほしい為、深くは書かないが、“最後までチョコたっぷり”とはまさにこの作品にピッタリな言葉だろう。

恐らくこの作品を観て「2度と観たくないほどクソつまんない」という感想を抱く人はいないであろう誰もが楽しめる娯楽作品なので是非観てください。

それにしてもマカヴォイは【フィルス】,【スプリット】に次ぎ、癖のあるキャラが半端なくハマるなあ。笑
こういうキャラのマカヴォイヴォイをもっと観たい!

因みにS・セロン姉とソフィア・ブテラ姉のムフフなシーンもあるのでそちらも必見🙈
Kevin

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