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アトミック・ブロンドのAKのレビュー・感想・評価

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)
3.5
1989年11月、東西を分断する壁の崩壊前夜ベルリン。デヴィッド・ボウイの「キャットパワー」で始まり、ボウイとクイーンの「アンダー プレッシャー」で終わる。監督ボウイのこと好きすぎるだろ。ファンとしては嬉しいが、映画としては正直ちょっと微妙だ。

他にも映画はパブリックエナミー「ファイト ザ パワー」とかクラッシュ「ロンドン コーリング」といった、イントロ1秒で世界中で拳がつきあがる曲をガンガンかけるんだけど、好きなのはわかるけど、言っちゃ悪いけどこのレベルの名曲が鳴ると曲が主役になって映像こそがバックグラウンドへと後退してしまう。
(シネマシティ極爆上映がそれを後押ししたのは否めないが)

プロットで言えばラスト10分がいらん。誰だよファイナルカットの権利持ってたの。もっと観客を信用してくれ。こんな綺麗に説明すんな。シャーリーズセロンの微笑みで終わらせてくれよ。蛇足もいいところ。

それでも本作を大変楽しめたのは、助演のジェームズマカヴォイと、なんていってもシャリーズセロンの演技である。マカヴォイは『スプリット』より良いいんでは?レベルのカメレオンぶりを発揮。セロンに至っては飲酒、喫煙、セックス、格闘、もう話し方から歩き方まで何から何まで全てが超カッコよかった。
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