てっぺい

アトミック・ブロンドのてっぺいのレビュー・感想・評価

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)
4.0
シャリーズ・セロンが殴られて流血、階段を転げ落ちる、長回しのアクションシーンが圧巻!脱ぎっぷりも豪快で、彼女の“本気”が伝わってくる、怒涛のアクション映画。
シャーリーズ・セロンが演じるのは、ジェームズ・ボンドと同じイギリス秘密情報部MI6に所属する最強の女スパイ。『スプリット』のジェームズ・マカヴォイ、『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』のソフィア・ブテラ、『キングコング 髑髏島の巨神』のジョン・グッドマンと、最近のヒット映画に出演の俳優陣が広く集結。監督は、『ジョン・ウィック』共同監督のデヴィッド・リーチ。
とにかく、シャリーズ・セロンの美しさと彼女の本気のアクションに尽きる。
既述のアクションシーンは、確実に無傷では撮れてないはず。敵の流血のリアルさも含め、迫力が圧倒的。冒頭から続くアザだらけのロレーンがこのシーンへの長いフリになっているので、この長回しシーンのためにこの映画があると言っても過言ではないと思う。
“騙すものを騙すのは愉快”映画のセリフそのまま、騙し合いの怒涛のストーリー展開も見飽きない。
シャーリーズ・セロンとソフィア・ブテラの惜しげもない脱ぎっぷり&絡みにも、彼女たちの本気度が伝わってくる。
映像も、ロレーンのブロンドの髪色を中心に、真っ赤なドレスや真っ白なコート、カラフルなクラブでのシーンなど、艶やかな彩色が施されている。彼女が本気なら、撮影するスタッフも本気で彼女を美しく映そうという事なのだろうか。
音楽もとんでもなくカッコいい。映画がもつエンターテイメント要素をふんだんに盛り込めていると思う。
1つ厳しかったのは、スパイの登場人物が多すぎて、誰が誰なのかを把握する前に騙し合いの要素が絡んで来て、ストーリーについていくのが少し難解。そういう意味では、二度目の鑑賞時はもっと楽しめるかも知れない。
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