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アトミック・ブロンドのレクのレビュー・感想・評価

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)
3.5
シャーリーズ・セロン姐さんは昔から好きですが、更に好きになる作品でした。
勿論、彼女の美しさや仕事に対する姿勢もそうですが、苦労した下積み時代の話や過去の家族のことを知った時に応援しようと思ったんですよね。

何より姐さんのB地区が3回もポロリなんて。←正確な回数とは言ってない

それは置いといて、華麗さと妖艶さと泥臭さと。
音楽と映像の使い方が非常に上手い良質アクションは一見の価値あり。
長回しのアクションで血塗ろバテバテになる姿も、タバコの吸い方も立ち方にしても、全てが様になってる。


本作の舞台は1989年の冷戦末期のベルリン。
11月9日にはあの有名なベルリンの壁の崩壊。
そして91年にはソ連が崩壊。
ドイツやソ連にとっては歴史的な時代だったと言えます。


MI6。
007で有名だとは思いますがイギリスの情報機関です。
そこで女諜報員として暗躍するシャーリーズ・セロン扮するロレーン・ブロートン。

実際に女スパイが活躍した事実が残っています。
「シンシア」というコードネームを持つベティ・パックは、イギリスの情報機関であるMI6の女性スパイとして活躍。
ハニートラップで標的に接触してピロートークで情報を盗み出すというまさに女版ジェームズ・ボンドとも言える彼女は、第二次世界大戦時に数十年間知られていなかったフランス、イタリアの海軍の暗号を入手するなどの多大なる実績を挙げたそうです。

自分も女スパイのイメージとしてはハニートラップでした。
B地区出てる割にはお色気で…って諜報活動ではなくアクションが主なんですね(笑)


CIA(中央情報局)
この名前はよく耳にすると思います。
女スパイ繋がりでいうと映画「ソルト」ではアンジェリーナ・ジョリー扮するCIAエージェントが二重スパイの疑いを掛けられる話。


KGB(ソ連国家保安委員会)
こちらはあまり馴染みのない組織ですね。
アメリカのCIAに対抗する為に設立された工作組織で、今は存在していません。
映画「裏切りのサーカス」もまた東西冷戦を時代背景として描かれています。


三つの組織と諜報員のリストを巡る紛争に巻き込まれていくわけですが、ある程度当時の時代背景は頭に入れておいた方がいいと思います。

また、スパイ映画ということで、誰を信じればいいのか?
誰が味方で誰が敵なのかも分からない、裏を返せば誰も信じられない状況で命をかけて任務を遂行する。
そんな孤独な世界が広がっています。


以下、コメントにてネタバレ。
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