くまくま

アトミック・ブロンドのくまくまのレビュー・感想・評価

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)
3.4
冷戦末期、「壁」が崩壊直前のベルリンが舞台。
この設定だけでスパイ映画の王道のようだが、良い意味で裏切ってくれた。
蒼い炎のような印象を受ける映像と80年代のヨーロッパロックのBGM。
入り乱れる各国のスパイ組織同士の駆け引き。
自分が属している組織ですら疑わしい。
まさしく「誰も信用するな」
何よりもシャーリーズ・セロンのための映画だったと思う。
赤いハイヒールやセクシーなドレスも彼女の「戦闘服」。
敵はすべて抱いてやる、と言わんばかりに屈強な男性達を泥くさいまでの肉弾戦で次々に打ちのめしていく。
そんな格闘戦のたびに彼女の体に増えていく傷痕は痛々しくも勲章の様にすら思えた。
アクションが炸裂する硬派なスパイ映画という事で両方のエッセンスが注入されていて、両方を楽しめて得した気分。
個人的にはソフィア・ブテラもそうだけど、強くて美しい人は大好きです。
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