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アトミック・ブロンドのtekitoのネタバレレビュー・内容・結末

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

2018.06.03. DVDにて鑑賞

前日に「デッドプール2」を劇場で見て、その出来栄えから「ジョン・ウィックで犬を殺した男」ことデヴィッド・リーチ監督が気になって鑑賞。

大学生時代「サイダーハウス・ルール」の感想を聞かれ、「シャーリーズ・セロンの背中を見るための映画」と答えたことがあるのですが、そういった意味では本作はサイダーハウス・ルールの続編と言えるでしょう笑


感想としては…やや不完全燃焼…

最後の二段落ちとかを鮮やかに描きたかったのだろうけど、そもそも主人公であるロレーンが何者なのかという匂わせる展開が伏線として用意が少ないため、最後の最後でドヤ顔されても「お、おお、へぇ… 」というぐらいの驚き感…
訊いてもいないのに突然自慢話された時みたいな感じ?

あと、ちょくちょく挟まれる取り調べ室みたいなシーンが正直全く活かされてない。そっちの場面でスリリングな頭脳戦的な駆け引きが展開されてたらなお良かったかな。

アクションに関しても、多分スパイにおける任務の凄惨さ、リアルさを追求したトレードオフで、テンポ感が失われてる。
(…そもそもスパイ映画におけるリアル感って何?)
でも、スーパーヒーローじゃない生身の人間がギリギリの命のせめぎ合いをしてる感は非常に出てて、それが良い緊張感でもあった。難しいさじ加減やね…

個人的には、エディ・マーサン、トビー・ジョーンズといった諜報系にピッタリの配役がツボ。あの方々の演技、顔の胡散臭さ、渋い感じ、めっちゃスパイ映画向きだと思います笑 最高です!!
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