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アトミック・ブロンドのtsuyocinemaのレビュー・感想・評価

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)
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【アトミック・ブロンド/ATOMIC BLONDE】
ベルリンの壁崩壊直前、西側の極秘情報を流出させようとしたMI6捜査官が殺される。
紛失した機密文書のリストの奪還と二重スパイの捜索を命じられたMI6諜報員ローレン・ブロートン(シャーリーズ・セロン)はリストをめぐりあらゆる組織との争奪合戦が行われる…

あらゆる組織が現れ、誰が騙しているのか?正体はわからないままマクガフィン(中身はわからないが皆んなが奪い合う物)をめぐるスパイものの王道。
物語の進行がローレンのミッションの報告をする場面から、ミッションの経緯をするので、観客としてはひとつ幕があり状況把握をする上でクラクラする構造で、わかりにくさについては好き嫌いが分かれそう。

しかし、本作はジョン・ウィックチームによるフレッシュなアクション演出をローレン演じるシャーリーズ・セロンの見事に体現していて、それだけで親指が立っちゃいます。
前半の車の中のシーンやホースを使った見たことないアクションは垂涎もの!
女性であるゆえ男性との体格差をカバーするための何かしらの武器や急所を狙う感じはリアリティーもあり、女性主人公によるアクションの一つの金字塔になったかと!

またパンク、ニューウェーブ、ヒップホップを始めとした音楽の使い方がベルリンの壁崩壊前後の時代感にマッチしていたり、映画全体の色彩やちょっといなたいフォント使いもデザイン的にグッドです!!
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