【壮絶】ウオッカをロックで飲みたくなる女スパイ映画。WOWOW過去録画鑑賞。
この作品は主役のシャーリーズ・セロンのための映画と言える。
物語の舞台は東西ドイツのベルリンの壁が崩壊する直前の閉塞した時代。そこで繰り広げられるスパイ合戦をスタイリッシュに描いているアクション映画の快作だ。
銃やカーアクションも当然あるが、素手でやる生身の殴り合いは壮絶で凄い。
特に後半の階段での殴り合いアクションは、この映画の一番の見所である。
その撮影は、かなりの長回し撮影で、おそらくスタントもあまり使わず、自分自身で演じており、セロンの役者魂を感じた。
しかも、撮影時に歯を折ったらしく、いかに過酷なアクション撮影か分かる。
アクション以外でも見せ場はまだまだある、セロンの美貌を生かしたシーンである。
特に私の好きなシーンは極彩色が溢れ、ロックがガンガン鳴る地下クラブへの潜入場面。
お洒落なドレスでバーのカウンターに行き、「ウオッカをロックで」と注文するシーンは何とかっこいんだと私はしびれた。
また、モデルのように白いエナメルのコートとサングラスでベルリンの街を歩く様子は、映画「昼顔」のカトリーヌ・ドヌーブを思いだす。
あと、全編に流れる80年代ロックも楽しめます。
某映画サイトではクールでポッフな「女性版ボンド」と評価されている映画です。スパイ映画が好きな方にお薦めです。
