黒柴

最初に父が殺されたの黒柴のレビュー・感想・評価

最初に父が殺された(2017年製作の映画)
3.3
極力、暴力シーン、虐殺シーンを排除して小さな子供目線でカンボジアの悲劇を描いてる作品。
しかし突然、平和な街に進行してくるポルポト派に対して逃げる一般市民など、政治的背景の説明がもう少し伝わって来ない。ポルポト派の捕虜として生き延び様とする小さな子供達。肉体労働の後におかゆを水で薄めた様な食事で、次第に倒れていく人々。当時行われていた数百万人に対する虐殺、拷問シーンなど一切無いが故に、もう少し汚く描いても良かったと。
綺麗に描かれすぎてモノクロのがリアリティがあったのかな?アメリカ人であるアンジー監督が描くニクソン大統領時代に加担した戦争映画だから、どうしてもサラリと流しすぎ、弱いと感じてしまうのは自分だけだろうか?
黒柴

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