ブーべという男の恋人を演じる若い頃のクラウディア・カルディナーレの美しさがモノクロにとても映える。
オープニングの音楽が、列車に揺られながら回想にふける女マーラの心情をなぞる。政治的問題をバックに手放しで愛し合えないもどかしさゆえの一途な愛に、こちらまで苦しくなってしまう。ステファノという横恋慕が入るあたりは、私の心もユラユラと…
マーラがする家族とのやり取りも興味深く、特に父親とは違った母親の気持ちがよく表れているところが印象的だった。
土産の白いシルク布で作ったブラウスはじめ衣装がとても素敵。靴も素敵で、蛇革のハイヒールといえば今後はこの作品を思い出しそう👠