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ブーベの恋人のPeggyMYGのレビュー・感想・評価

ブーベの恋人(1963年製作の映画)
3.6
昔からタイトルは知っていたもののイメージしていたのと違って演出も物語も全然ロマンチックじゃない。
世間知らずな田舎娘が恋愛による心の揺れや世情に翻弄されながら大人の女性になっていく地に足のついた女性映画。

ゴージャス美女のクラウディア・カルディナーレが、お行儀の悪いちょっとハスっぱな小娘として登場。
もちろんどんな役であれ上目遣いの強い眼差しはたまらず魅力的です。

踊らない笑わないジョージ・チャキリスは初めて観たけど、正直ちょっと物足りないな笑
役柄上仕方ないけど。

ステファノ役のマルク・ミシェルは「シェルブールの雨傘」の宝石商ですね。
ここでも安定の優男ぶり。
日本での知名度はそれほどないけれど、当時の人気俳優を配したのかな。

悲恋中の悲恋「哀愁」が出てくるのも(そのストーリーを劇中で語らせちゃうのも)マーラの健気さと強さを際立たせる演出としてあからさまだけど面白い。

“ブーベの恋人"はきっと強く逞しいマンマになるのでしょうね。
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