このレビューはネタバレを含みます
蜷川実花監督の色彩、部屋やアイテムの鮮やかな赤、サイケデリックな映像美を楽しませてくれますね。ちょっと疲れるけれど。
かなり狂って可哀想な主人公だったけど、誰しもにおこり得る世の中の悪い部分、いい部分を描いていたように思う。手軽な気持ちで整形に手を出すと、延々と微調整していかなければならなかったり、美しい＝幸せでは無かったり、そこを勘違いせずに自分の幸せを見つけて行くべき。
本当に救った方がいいのは自己肯定感の低さ。
誰かの楽しみのために、自分を犠牲にする。それは無意識的で、自分が犠牲になっていることには気づいていない。もしくは、わかっていても、すでに刹那的な快楽と虚しさのループから抜け出せなくなっている。
かなり、過激な演技だったので女優さんって恥ずかしさをOFFにして、演じれるのは凄いなーと思った。
沢尻エリカはやっぱり可愛い。ドスが聞いた声もぶりっ子じゃなくて好きだし、ナチュラルメイクの可愛さと化粧をした時の豪華な雰囲気、どちらも可愛い❤️
でもスタイルが、、休んでいた間にお腹と太ももにお肉がついてしまってるのと、なで肩がちょっと気になる。
ヌードを出すならもっとプロ意識！！
でも、この世代で、この役を引き受けるのはこの人しかいないな。
リリコの雑誌撮影のシーンはso cute！妹、ちかことの再会シーンで着ていた衣装が1番可愛かった。
あゆの曲が使われたのは意図なのかな～だとしたら監督やるなぁ。
あゆが主演でもよかった？
個人的には桃井かおりさんと寺島しのぶさんがよかった。あの方があの役をこなすって、演技派はやはり違いますな。
マネージャー羽田の彼、しんくん役の綾野剛さんは今でこそ有名ですが、私はこの映画で初めて見ました。
窪塚洋介さんも久しぶりに見ましたが、ぶっ飛びっぷりは健在でしたね。
楽しみにしていた哀川翔様はチョイ役。
所々に監督ご自身も出ていました。お茶目
原田美枝子さんはやっぱり美しい。最近、昔の映像で「あいくるしい」というドラマを見たんだけど声も好きだし、顔も好き
ポエマーな大森南朋さん。ちょっとセリフがフィクションくさかったかな。
ラストシーンはブラックスワンと重なる部分もあるけど、日本の今の世の中のアイロニーが含まれていて素敵な作品でした！
今日も渋谷は、小さなタイガーリリーでいっぱいだ。
