IkaiKouichi

KUSOのIkaiKouichiのレビュー・感想・評価

KUSO(2017年製作の映画)
3.9
いや、すげぇし、最高!
クソは恐怖や煩悩のメタファーであって、それらを受け入れた瞬間それは芸術性を帯びる。
フライングロータスの音楽がかっこいい、それは彼が煩悩や恐怖に真に向き合っているからこその奇跡。現代では難しくなっている本懐に耳を傾ける事で見えてくるもの!それはやっと芸術になりえる。
なぜグロくも美しいのかそれは彼が正直だからで、常に煩悩(kuso)にまみれて生きることは決して恥ずかしいことではないし、むしろ人生という虚無の中で生きる私たちにせめてもの生きる意味を見出してくれる。
今回のような作品が世に出ること、それは私達の生活を豊かにする足がけであり、そして中核をなす可能性をも提示してくれる。
最高の作品でした、完全にハードル上がった状態での観賞でしたが、ゆうに想像を超える作品になっています!