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ブレードランナー 完全版のtetsuのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 完全版(1982年製作の映画)
4.1
3verが同時収録された「ブレードランナー クロニクル」Blue-ray Discで、「ブレードランナー(劇場公開版)」に続けて鑑賞。

あらすじは、前回のレビューに書いたので、劇場公開版との違いをご紹介。
(自分で確かめたい方は、読み飛ばしてください。)

・レプリカントが人間の目を潰すシーン
・レプリカントが手に釘を突き刺すシーン
などなど、グロテスクなシーンが追加されている。

正直、バージョン違いと言われていたので、どれほど違うのか楽しみにしていたのですが、劇場公開版とさほど変わりませんでしたね。笑笑
ただ、前述の通り、グロいシーンがあるので、苦手な方は気をつけた方がいいかもしれません...。

ちなみに、
今回は父と鑑賞したのですが、
父はどんな映画か記憶が曖昧だったようで、
『ブルースウィルスのやつ?』
『多分、それ「フィフス・エレメント』
『シュワちゃんのやつ?』
『うん、それ「トータル・リコール」』
みたいな会話をしてました。笑笑
(確かに、雰囲気は似てる。笑)

ところで、
付け足されたシーンとして、
"目を潰す"シーンが長くなっていますが、このシーンの追加は、物語上で結構重要な意味を果たしていたのかもしれませんね。

映画がスタートしてから数分、
目のカットがちらちらと挟まれ、
"レプリカントは人間と目の色が違う"
という事実が明らかになりますが、
それはつまり、"目"というもの自体がレプリカントをレプリカントたらしめる1つの要素であり、そこに人間との差異があるということで、
レプリカントのキャラクターが人間の"目"を潰すことで、その人とのわずかな違いを憎む様子が表されていたのだと、僕は思います。

前回に続き、最後のモノローグは作品の奥深さが単純化されているようで、やはり違和感が残りますが、それは「...最終版」で解消されることになるのでした。

このあとも引き続き、ブレードランナー祭り続きます。笑笑
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