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あしたは最高のはじまりのスクリーンのレビュー・感想・評価

あしたは最高のはじまり(2016年製作の映画)
3.8
南仏コートダジュールで、勝手気ままに楽しく暮らしてしていた
サミュエル。
しかし、ある日突然一人の女性が「あなたの子よ」と一人の女の赤ちゃんを置いて行ってしまう。すぐに彼女を追いかけてロンドンへ、
しかし、母親は見つからず、仕事もクビに・・・。
困り果てたサミュエルは、奇跡的スタントをしたサミュエルを
スタントマンとして雇ってくれる
映像会社のプロデューサーのベルニーを頼って行く。
そして、男2人の悪戦苦闘の子育てが始まる。

コメディとしてとても面白かった。
オマール・シーの人なつっこい笑顔、明るさ。
娘グロリアを見る優しい眼差し、観ていてとても楽しい。
また、プロデューサーのベルニーもクスっと笑える存在でいて、
2人を暖かく見守る素敵なもう一人の親(母親かな?)
グロリアの生き生きとした笑顔。
凄く楽しい時間で空間なんだけど、根底には母親に捨てられた
と言う悲しい背景が横たわっています。
この母親は身勝手で許されないかも知れないけれど、
もう一度一緒に暮らしたいと言う思いは、
同じ母親として分かる気もします。
きっと、幼い赤ん坊を抱えて女一人で生きて行くのは大変だったと思う。
映画「クレイマー・クレイマー」を思い出してしまいました。
育てた父親か、産んだ母親か。そんな選択は悲しく、切ないですね。
グロリアにすれば、2人と暮らしたかったでしょうね。

親子の関係って、血の繋がりだけでは無いのでしょうね。
どれだけの楽しい時間を過ごしてきたか。
どれだけの愛情を注いできたか、だとこの映画も観ていると思えます。
最後は悲しいけれど、思い出と共に生きていくサミュエルの姿に
希望を感じるラストだと思います。