Naoya

あしたは最高のはじまりのNaoyaのレビュー・感想・評価

あしたは最高のはじまり(2016年製作の映画)
2.8
毎日バカンスのような生活を送る男の前に、かつて関係を持った女性が現れ、生後数ヶ月の子を預けて立ち去ってしまう。戸惑いつつも、娘として育てていく、フランス発のヒューマンドラマ。突如生まれた、ありえない父娘ながらも、愛情を注いで育てていく様は微笑ましく素敵な雰囲気。父親役のオマール・シーが天真爛漫で、笑顔が素敵。純朴さが滲み出てて愛おしいです。父と娘の素敵な場面、愛らしい場面が多々見られる物語。次第に、2人の物語が動き始めるのだが、内容としてはシリアスな面、真面目な面もあるのだが、駆け足な内容。もっとじっくり描いて深みがある方が、より物語に印象が残った感がある。後半のある登場人物の使い方が、役柄なのは仕方ないが、本作では難ある負の要素。終盤まで絡んでくるだけあり、使い所の違和感、不快さはある。序盤のテンポ、そして後半への流れがスムーズなだけに、やや詰め込み感がある。素敵な軸があるので、その点に集中してほしかった。テーマとしては良く、一つの愛の物語、幸せの形の物語だが、やや薄味。
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