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あしたは最高のはじまりのskm818のレビュー・感想・評価

あしたは最高のはじまり(2016年製作の映画)
3.7
ちゃらんぽらんに生きてきた男がある日過去に関係があった女から赤ん坊を押しつけられて成り行きで育てることになるが、ある日行方をくらましていた母親が現れて…っていうよくあるフォーマットの話。
嫌がる相手に押し付けて行ったのに自分が育てたいとなったら遺伝子チェックまでして親権を奪おうとする母親側の身勝手さに目が点になる。フェイスブックを開設しても誰も友達申請に来なかったって時点で人間性推して知るべしなんだけど。こういうのって気の毒な境遇として同情すべきなんですか?
あの一緒にいるオサレメガネのインテリも胡散臭いよな。多分こいつ事情がわかった途端ソッコー親権の取り消しを言い出したのではないか。
最後近くまで見ると、なぜ主人公があそこまで娘を甘やかし学校を休ませてまで自分に同行させているのか(未成年者に仕事場での通訳やらせるって法的にどうなの?とは思うけど)、嫌な思いをさせまいとしているのか、なんとなくわかる。
英国なのに日常ではほとんど英語を使わないで済んでいるという環境も興味深い。娘はフランス語で授業する学校に通っている。ロンドンにはボルドーよりも大勢のフランス人がいるらしい。
偶然主人公と出会って公私ともに彼をサポートするゲイのフランス人映画プロデューサーもいい味出している。そして主人公は運動能力を活かしてスタントマンの道へ。
ちょっとあの出会いのシチュエーションは無理があったけど。あれ実際にやったら逮捕じゃないかなあ。
荷物置きっぱなしに気付いて戻ったら財布以外は無事だったとか、フェイスブック8年も放置してた母親が突然姿を現したタイミングとか、校長の歓心を買って学校職員として採用とか、ちょっと都合が良すぎるところがあり、若干長くも感じるが、まあいいのではないだろうか。
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