神戸典

あしたは最高のはじまりの神戸典のレビュー・感想・評価

あしたは最高のはじまり(2016年製作の映画)
5.0
オマール・シーの人間味と彼の笑顔から生まれる幸せがこぼれるような光り輝く姿が「最強のふたり」と同様見れた。

かつて関係を持った女性からいきなり子供をなしつけられた。
しかし、次第にサミュエルの中でグロリアの存在が中心となっていた。

そんな時、生みの親であるクリスティンが親権を主張する。
親権問題や育ての親と本当の親の問題が取り上げられ、感情が高まった。
私はいつもこの問題について思う。
生物学的な親子の確認はたしかに大切であるが、家族ではないからといってこれまで家族として一緒にいた2人が引き裂かれていいのだろうかと。もはや遺伝子の関係はなく二人の中での心の繋がりがなによりも優先されるべきではないのかと。

後半、意表をつくグロリアの真実。ストーリー展開が見事だった。

最後はサミュエルの回想シーン、
父親にはかつてここから飛び降りろという恐怖を教わり、娘からは人生を教わった。
そして、グロリアや友人と過ごした明るい日々は胸にしっかりと刻まれていて、決して全てがなくなったわけではない。
そうすると、ただ進むしか無くなる。
グロリアはいつも隣にいて、あしたからまた新しい1日が始まる。
悲しげなサミュエルの横顔が映され、そこから次第に笑顔になり、最後には上を見上げる。明日は必ず訪れることを理解し、そしてグロリアの存在を感じ過ごすそれは素晴らしい1日であると確信しているかのようだ。