こしょう

楳図かずお恐怖劇場 蟲たちの家のこしょうのレビュー・感想・評価

3.3
あいかわらずの階段、妙に広い部屋、窓、屋内にうつる木の影。
ゴトリ、と横たわるしらたひさこの上半身が、ガバッと起こされてどこかへ消える。
明かりのトーンの繋がらない、昼なのか夜なのか、夏なのか冬なのか、分からない。
西島秀俊の外側だけ感、緒川たまきの怪しい美貌。

今見ると、散歩する侵略者とも重なるラスト。黒沢清監督のハッピーエンドは、もう元には戻れないけれど新しい何かに向かって行くこと、というのを読んだことがあるけれど、まさにそれだなぁ。怪しく美しいラブストーリー。
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