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ナショナル・シアター・ライヴ 2017 「ヘッダ・ガーブレル」のTOTのレビュー・感想・評価

4.2
無力感に苛まされながら、自尊心だけは強く、自分の場所からは出ようとせず、他者をコントロールしようとする女ヘッダ。
左右から光を取り入れて、荒く塗られた壁に人影が落ちる、檻のような居室。
風変わりな生き物を見るように彼女を愛す男たち。
監視員のように、影のように、死神のように、頼りない天使のように寄り添う家政婦の演出が面白かった。
光差す方を向かず、自分の信じる美学だけを貫く女の盛大な自滅。大痙攣。ブルーブルーブルーハレルヤ。
11月の芸劇オセローの方が好みだけど、イヴォ演出やっぱりおもろいわ。
今年のNTLive作品では一番好き。
以下使用曲メモ。
Joni Mitchell “Blue”
Jeff Buckley “Hallelujah”
Nina Simone “Wild Is the Wind”
https://www.ft.com/content/2e0e460c-c122-11e6-9bca-2b93a6856354
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