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南瓜とマヨネーズのRのネタバレレビュー・内容・結末

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

こちらで当選した試写会にお邪魔しました。


魚喃キリコも冨永監督も好きなんですが、お互い淡々とした中にザラリとしたリアルが生々しい感じ、共鳴してる、いいなあ。

静かな映画。BGMがほとんどない。
音は生活音と、せいいちが奏でる音。
彼が歌っている ギターを弾いている それが今は滅多にないこと、それはツチダの日常にも彩りをなくしているということが痛切に提示されているよう。とても切ない。
んで最後 あのやさしい あまい せいいちの歌が狡すぎました。

2人の違うタイプのダメ男…
私もダメな男ばかり好きになるので、ハア〜〜どっちもわかる〜〜魅力的〜〜というつらみが凄かった。痛かった。
オダギリジョーのダメぶりがさすが、昔は凄くて今もそんな調子なんだけどやっぱり歳は食ってしまった感が極めて絶妙だった。

白黒つかない終わり方。
帰宅後そっと思い返して、それぞれの続いていく日常をなんとなく想像する。きっと凄く明るくはない、でも悪くない未来がある。ほんのりとあたたかい気持ち。


好きな映画でした。観てよかった。
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