あやのぴ

南瓜とマヨネーズのあやのぴのネタバレレビュー・内容・結末

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

吐き気がするほど何もかもがリアルな映画。

あの生活感もいい。入り込める。ツチダのメンヘラ気質もリアルでいい。

せいちゃんを支えるために、生きてくために、「わたしが好きになったせいちゃん」で居てもらうために、あそこまでしてしまうのが、バンドマンもしくはそれに準ずる人に惚れた女の行く先。キャバクラとか愛人とかになるのも。そんな人をたくさん見てきた分リアルさがすごくて吐き気がした。

「いい年こいて年齢は関係ないって自ら言ってるのがダサい。」
それな?それなそれなそれな?ってなった。

文句言わず働いて夢を応援して支えてきたのに、ちょっと有名になりかけたりお金持った途端ポイッてされるあの感じ。苦しいくらい儚い。

浮気相手と本命が一緒の空間に居て笑ってたツチダ、あのシーン個人的にすごい好き。狂ってるけどすごい好き。

昔大好きだった元カレ、大好きなまま別れた元カレ、どうせまた離れて行くの分かってるのに、今言ってくれるその言葉をまた信じてしまう、あの葛藤。

どっちか悩んでるならどっちも辞めときな。どっちかを選んでしまうと選ばなかった方への情が一生付き纏う。この言葉は割とグサッときた。「どっちも選ばない」と言う選択。

とりあえず、バンドマンに恋して夢見てる女の人みんなに見てほしい。これが現実、抜け出せなくなる前に、、、