このレビューはネタバレを含みます
せーちゃんはダメな男。
音楽だけやってていいから、というのは一種の呪いのよう。
スランプ状態の八方塞がりの時には、たったひとつしかやることがないなんて息苦しいだろうなと思う。
きっと、ツチダちゃん側からしたらそんな気持ちはさらさらないのだろうけど、すれ違いはきっともう、だいぶ前から積もり積もってしまっていたんだろうね。
案の定、仕事を始めて他の人とも交流を持つようになってから、忙しい日常の隙に曲ができた、と私は思う。しかもとても、とても素敵な曲。
せーちゃんから振ってくれないかなぁ、なんて、現にそうなったら泣くくせにさ。
ハギオは悪い男。
誰にもそれなりの甘言を吐くけど、誰にも執着してなさそう。
こういうタイプの人と付き合っても辛い思いしかしなさそうだけど、しかしそういう人が一瞬、カッコよく見える時ってあるよね。
楽しいと思ってる間は付き合う、とか意味不明だけど。
存外未練タラタラだったけど、ツチダちゃん、よく振り切った。
もしあの人と付き合ったら、なんて思うことは多いにあり。その辺りを過分な程に刺激してくれる、良き映画でした。
というか、臼田あさ美ちゃんのスタイルの良さと可愛さよ。半端ないって。