面白い映画では無かったです。
でも、雰囲気は、凄く、凄ぉぉーーく良かった。
フィルムの向こうから伝わってくる空気感とか、
登場人物たちの息遣い、体温、言葉。
昼夜に色づく小さな街の風景。
煙草の匂い、ライブハウス、ギター、夢と現実。
こんな映画みたいじゃなかったけど、
なんか、いちいち自分の20代を思い出すような作品でした。
こういう映画は、どう言っていいかわからなくて。
面白かったといい回れるようなものでは無いけど、
凄く観て良かったなぁと思えました。
そんな感じ。
冨永昌敬とオダギリジョーというと、
昔、「パビリオン山椒魚」を見たんですが、
もう見事にすっかりと内容忘れてしまってて。
でも、凄くインパクトがあったの覚えていたので、
久々のタッグ作を楽しんで見せてもらいました。
作品の毛並みは全く違う感じですが、
こういうオダギリジョーが、彼の真骨頂というか、
作品のいいスパイスになってるなぁと感心させられましたね。
臼田あさ美も、あまり出演作を見て無いですが、
いい具合にやさぐれつつも、奥底に人間臭さを感じさせてくれて、
色々とあった上での、ラストシーンの表情はとてもとても印象的でした。
最近観た映画の中では、一番良かったラストだったと思う。
それがあるだけで、もう十分というか、
そんなワンシーンがとても素敵な作品でした。
しかし、最後までわかんなかったのがタイトルの意味。
「南瓜とマヨネーズ」。
よくよく考えても、わかんないなぁ。
でも、まあ、わかんなくしてもいいかなぁ。