ピッツア橋本

南瓜とマヨネーズのピッツア橋本のレビュー・感想・評価

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)
4.2
“神さまってどうして恋のときめき以上に悲しい別れを用意するのかな”

同い年のバンドマンの彼を音楽に専念させるべく、夜の商売したり、
おじさんの愛人になって金稼いでいるうちに疲れちゃったり、
昔メチャクチャ好きだった男と再会を果たしたりして揺れまくって切なくなる臼田あさ美演じる27歳女性の恋愛物語。
90年代サブカル漫画の魚喃キリコ原作。よって切なく痛々しいラヴが展開される。

本作はその原作の90年代の価値観をちゃんと2010年代の恋愛観やアイテムと掛け合わせていて、いい感じにまとまっていると思う。

女性的のセンチメンタルな部分が前面に出てる作品だけど、
男の自分が観ても切ないし、やり切れない思いが伝わってくる。
それは多分臼田あさ美が女の子の質感を自然と演じてくれる上手さによるものだと思う。
ふつうに可愛くて良い女のはずなのに影があって残念な感じ。
後半になるにつれ、臼田あさ美の笑いどころが退廃的になっていくのが色っぽかった。

ただあまりにスタイルが良過ぎて、オダギリジョーとのお散歩シーンは浮気中の男女ではなく芸能人のお忍びデートに見えた笑

離れていく2人の落とし所は清々しくて良かった気がする。

スタイリッシュで興味深い恋愛ストーリーだったけど、
自分はどちらかというと誠実に女の子の幸せを優先に考え、
結婚や家庭を見据えながらお付き合いを考えるタイプです(どうでもいい笑)
ピッツア橋本

ピッツア橋本