いのさん

南瓜とマヨネーズのいのさんのレビュー・感想・評価

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)
4.2
《「愛がなんだ」に隠れた名作》

(あらすじ)

主人公のツチダは過去の自分を救ってくれた同棲中の恋人せいいちの夢を叶えるために生活を支えていた。
ミュージシャン志願のせいいちは人間関係に悩んでスランプに陥り曲が書けずに毎日ダラダラ過ごす日々。一方ツチダは内緒で水商売を始めて店の客と愛人関係になってしまう。その事を知ったせいいちは心を入れ替え働き始める。そんな矢先、ツチダは昔の恋人ハギオと偶然再会し、過去の思い出にしがみつくようにハギオにのめり込んでいく。

(感想)

劇中で心に残った言葉が2つあります。

「どうしてこうなっちゃったんだろ」

劇中でツチダとセイちゃんの関係に釘をさすかのように吐き捨てられたこの言葉にぐさっと来ました。

友達のままならこんなに苦しまなくて済んだのに、誰かを愛しすぎなければこんなに辛くならなかったのに、そんなモヤモヤした感情がこの言葉には全部詰まってるような気がします。

「早くセイちゃんが振ってくれればいいのに。」

ハギオと再び出逢ってしまったことで心が揺れ動くツチダ。きっと言い出せないことがツチダの優しさなのかもしれません。

20代あたりをターゲットに若者の恋愛の綺麗じゃない部分をあえてさらけ出すことで今の恋愛の姿をリアルに描いた作品でした。

そして、"愛がなんだ"を観た人ならお分かりいただけると思いますが、この映画にはあの仲原くんがいます。劇中で仲原〜ってなりますよこの映画。