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ビジランテのnoooooriのレビュー・感想・評価

ビジランテ(2017年製作の映画)
3.5
入江監督、サイタマの名もなきラッパーからラスボス般若までの昇りつめたと思うと感慨深いものがあります。
映画としては、デリヘルの子のファッションやら消毒液の匂いがしそうな佇まいやら、デリヘル送迎車のヒョウ柄のハンドルのカバーやら、車のモコモコのやら、いわゆる地方の閉塞感描写やらの数々は大変リアルで目が腐りそうでした。(それなりにいい意味で)
自分にとってタイムリーな「孤狼の血」と勝手に比較すると、孤狼の血は恐い人たちが勝手に殺しあうのを安全な所から鑑賞するエンターテイメントだったのに対して、こちらは自分の身にも降りかかりそうな身近な怖さを感じるし、とにかくネチっこくて気持ち悪い。しかし、この映画で描かれているアウトレットモール建設のように、あらゆる人種の思惑を下敷きにした上物だとすると、もはやアウトレットモールを楽しむ絵面ははブラックユーモアに溢れた現行世界と並行して存在するパラレルワールドなのかもしれません。