ニクガタナ

空飛ぶタイヤのニクガタナのレビュー・感想・評価

空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)
3.5
原作が良いのでしょう、ストーリーが面白い。黒幕は誰か明確にしておきながら、大企業のリコール隠しをなかなか立証できず、自身の会社存亡の危機も招く、町の運送屋社長を軸に、強大な黒い力に対峙する男たちのプライドが描かれる。大企業恐ろしや。ホープ自動車、グループ会社に銀行と重機会社があって財閥系の自動車メーカーってことは池井戸潤の来歴考えるとネタ元全く伏せてないも一緒だね。長瀬智也の芝居は単調で上手くはないけど華はある。ディーン・フジオカ、高橋一成、岸辺一徳、ムロツヨシと池井戸原作の「日曜劇場」作品とはちょっと趣違うナイスキャスティング。私は職業を選ぶ際、人の生き死にに関わらない仕事にしようと考えたものだが、何をやってたって本作みたいに思わぬ形で人の命を奪ってしまうかもしれないと思うと怖くなる。
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