azu

空飛ぶタイヤのazuのレビュー・感想・評価

空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)
3.6
WOWOWの連ドラは視聴済み、同時期に原作も読んでいます。上下巻ある原作を2時間にまとめるにはそれなりの手腕が必要かも…と思いました。
悪くはないんですが、連ドラのダイジェストを見ているような感覚が残りました。余白がほとんどなく、起きている事を次々と見せられているというか。感情移入する前にシーンがどんどん変わっていくので、飽きることはないもののなぜか淡々とした印象です。
キャストがとにかく豪華で、大御所の力量で乗り切った感はありましたね…(寺脇さんだけ浮いてましたが)

実際に起こったM自動車のリコール隠蔽事件をモチーフにしています。財閥系大企業のブラック体質がこれでもかというほど描かれているので、レビューしにくいのが正直な気持ちです。現実にお勤めになられている方もいらっしゃいますし…。
池井戸作品の醍醐味である、追い詰められてからの大逆転劇はスカッとします。

「俺が戦わなくて誰が戦う?」
この赤松社長のセリフは半沢直樹でいう
「倍返しだ」みたいなものかと😆

連ドラだともっと盛り上がったのではないかなぁと。色々と惜しい作品でした。
azu

azu