Chika

空飛ぶタイヤのChikaのレビュー・感想・評価

空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)
3.8
原作未読。ドラマ化もされていた作品だけどそちらは見ていないので本作でやっとどういう話なのかを把握した。
トレーラーの脱輪による死亡事故。整備不良を疑われた赤松運送の危機。本当は他に原因があるけど遺族へ謝罪を続ける赤松社長達。でもそれは遺族からすると理解し難い行動で、遺族の気持ちをやっと把握してからまた葛藤が生まれる。それぞれの想いが入り混じって凄く考え込んでしまった。
最初は赤松社長の話に聞く耳を持たなかった沢田が自社に疑念を抱き始め、ホープ銀行の井崎も疑いを持っていた為独自調査を続け、各所の動きによりホープ自動車に隠された問題が明らかになっていく展開は見応えあり。
ただ赤松社長の人柄があまり良く思えなかったのと、簡単に部下を疑い過ぎだし簡単に誤解解け過ぎな点が少し軽く見えてしまい残念。
井崎が一番冷静で、相手に流されず疑問点があれば稟議を出さないところが好感を持てた。(「ヨリ戻す?」「付き合ってたっけ?」のくだりはなくて良いかな。笑)
自分の勤める会社だからって全部把握することなんて出来ないのが怖い所だと改めて感じる時間になった。
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