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空飛ぶタイヤのyのレビュー・感想・評価

空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)
3.8
ドラマで大きな組織に立ち向かうギリギリで戦う中小企業の大逆転劇を見せる池井戸潤作品。
気持ちを高ぶらせてくれる作品が多い中、2時間という時間でどのような池井戸ワールドを観ることができるのか、楽しみにしていた。
人間関係を描くところはさすが池井戸作品。でも、パターン化されている気がする。
カラクリを言えば、技術はあるが資金巡りのうまくいかない、または事件をきっかけに資金巡りがうまくいかなくなった中小企業が、大企業から被害を受ける。
正義感の強い中小企業が立ち上がるが、大企業は問題をアレコレの策を使って(例えば裏世界の人に襲わせるとか、お金で解決とか)隠蔽しようとする。
そんな様子もある中、大企業の内部で多少力を持っている人間の中に疑問を持つ者が出てくる。
疑問を持つ人間と中小企業のパイプをつくる第三者が現れ、なんとなく両者を知る。
第三者からヒントを得て、中小企業は同じような被害にあった中小企業がたくさんある事を知る。
そんな中、内部の人間は上と立ち会うがうまくいかず冷たくあしらわれる。
被害にあった多くの企業が協力しない中、1、2社と繋がり、大企業に立ち向かう。
その姿をみて疑問を持つ内部の人間も協力して、大企業(悪)は良くない方向に向かっていき、逮捕ないしは大企業が崩れる。
的なパターンですね。

やはり重要なのはドラマで味わうもどかしさや、イライラ、時間的タメや、期待を裏切られる所なのかもしれない。という意味では池井戸作品は映画よりもドラマ向きかなあ…というのが正直な意見。
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