ragii

空飛ぶタイヤのragiiのレビュー・感想・評価

空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)
3.6
2018年 視聴映画(劇場)45本目

空飛ぶタイヤ

製作国:日本
🇯🇵公開:2018年6月15日

大好きな作家、池井戸潤さんの中でも一番好きな作品の空飛ぶタイヤの実写映画作

前にWOWOWで仲村トオルさん主演でドラマ化されたりしてたり、他作で一般知名度を上げた半沢直樹や下町ロケットシリーズは同じくドラマ化してる中、満を持しての池井戸潤作品、初の映画化!! 感想は…

うん。やっぱり面白い!
観る前はイメージちょっと違うかなー?とか思ってた長瀬さんだけど、観るとすぐにハマり役ってぐらい違和感無し!

大企業に立ち向かう中小企業の社長と社員

大企業の組織の倫理に立ち向かう社員

財閥グループ内での歪んだ繋がりに立ち向かう銀行員

3者の方向から描かれる事件

実際にあった三菱自動車のリコール隠しを元ネタなだけに妙なリアリティがあります。

あの濃厚な内容を見事に120分に収めてるのは見事の一言に尽きるし、物語としても違和感のない内容

なんだけど、小説が好きなだけにちょっと物足りないのも事実

財閥系グループ同士のホープ自動車とホープ銀行の関係の描き方が弱くて、オマケ程度…

本来はそこもかなり濃密で大事な場面なのに…

映画化して、限られた時間の中に収めるためには仕方がないし、巧く削って再構築してて、それが成功もしてる。原作知らないなら多分違和感も全く無い。なんだけど、どうしても物足りなく感じてしまったのも事実…

映画の出来としては期待通りの満足感です。
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