あおい

空飛ぶタイヤのあおいのレビュー・感想・評価

空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)
4.1
全ての闘うものへ、幸あれ…

池井戸潤作品、初の映画化!ということでめちゃくちゃ期待して鑑賞!キャスト良いし、引き込まれるお話で面白かった!やけど、これから社会出る身として、かなり複雑な思いになった( ^ω^ )財閥系あかんやん。

◎ストーリー
ある晴れた日、トラックの脱輪事故が起き、尊い命が奪われる。運送会社社長の赤松は、整備不良はないと主張するが、大手自動車メーカーのホープ自動車に調査により、一蹴される。何とかして、ホープ自動車の闇を暴くため奮闘する赤松。そんな中、ホープ銀行の社員がこの大手自動車メーカーに不信感を抱いていた。中小企業の意地が、闘うものたちへ飛び火する…

中小企業と大企業の戦いが、あらゆる人の視点から描き出させる映画。権力の闇、企業の闇、ひいては社会の闇むでを浮き彫りにする、社会派な作風はみてて痛快。前情報なくても、あぁ三菱やんってなります( ^ω^ )

「半沢直樹」では、専ら銀行員のバトルでしたがこちらはどちらかというと企業間のバトル。もしくは、各々の仕事に対する誇りをかけたバトルということで、より万人ウケしそう。予告では銀行もかなり頑張ってる感じでしたが、高橋一生ともども一歩引いた位置にいます。それより警察や週刊誌、他の中小企業の活躍が光ってましたね。

キャストに関しては豪華なん知ってたけど、どこをみても豪華でした( ^ω^ )佐々木蔵之介かイイ味出してた。笹野高史もイイ専務!被害者夫の演技も迫真すぎた。ラストよりも要所の人間的な発言や行動に泣かされます。全ての間に挟まれ、苦しむ長瀬。辛かった。
1番よくいる人間っぽいディーンフジオカ。もっと良い役かと思ってたけど、あれくらいがリアルで面白いのかもしれません。

あと、サザンの曲がマッチしすぎです!めちゃくちゃ歌詞いい( ^ω^ )

出世や金、欲望のため生きるのか。家族や愛する人のために辛酸舐めながら生きるか、それとも偽善者と呼ばれようが、正義のために生きるのか。社会って甘くないことを感じます。何が正義なんでしょうか?

劇場がお年寄りばかりで、自分が1番若くてびっくりでした( ^ω^ )若い人でも楽しく観れるし、むしろ勉強になると思うので、おススメです!

2018年劇場鑑賞32作目
あおい

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