のん

ワイルド・スピード/ジェットブレイクののんのレビュー・感想・評価

3.9
アクションメガ盛り全部盛り


相変わらず見終わって2秒後ぐらいには完全に内容が飛んでしまうほどストーリーは薄いのだが、まあ別にそこに重きを置いていない人がほとんどだと思うのでそこにツッコミを入れるのは野暮だろう。


物理法則ガン無視のアクションシーンの畳み掛けは、お金は掛かっているのは確かだが、盛り込みすぎてワンシーンごとの印象が薄いという謎のパラドックスが発生している。『スーパーコンボ』はそれなり重量感があったので、このあたりは監督の見せ方の問題かもしれない。


ヴィン・ディーゼルはじめ主人公サイドはどんなに無茶しても骨折はおろかほとんど無敵状態で、もはやアメコミ映画とジャンルを区別するのが難しくなっている。


登場人物の心変わりの異様な早さも全ては「ファミリーだから」というほとんど宗教に近い観念で回収されてしまうのは、ご都合主義を超えて恐怖すら感じる。恐るべき力業。
のん

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