氷雨水葵

ワイルド・スピード/ジェットブレイクの氷雨水葵のレビュー・感想・評価

3.6
2023年リライト33本目

最新作公開までに全作品予習マラソン⑩

◆あらすじ
幼い息子ブライアンと静かに暮らしていたドミニク(ヴィン・ディーゼル)とレティ(ミシェル・ロドリゲス)。

しかし、ミスター・ノーバディから、ある重要な装置の回収を任されたドム。

その過程でドムは、自身の過去の罪と向き合うことになるのだった―――。

◆感想
やっーと10作目まで来ました!これで予習はバッチリ!!

ということでシリーズ最大スケール(?)となる、いよいよ宇宙に逝って・・・もとい行ってしまった本作。そしてお得意の「死者を蘇らせた」パターン。『TOKYO DRIFT』につながるシーンはあるものの、やっぱり中国みたいな日本が登場。ハンと一緒にいるエルを演じたのがかろうじて日本人だったことが救い。もはやワイスピではない(何回目)のでストーリーはとっ散らかってるし、突然のドムの弟&父親登場。やっぱり製作(ヴィン・ディーゼル)の自己満足作品になっている気がしてならないのだけれど💦

さて、新たにキャスティングされたジョン・シナが参戦。ピースメーカーのイメージが強いから、こういう悪役(なのか微妙だけど)ポジションはイマイチだったかも。筋肉の付き方は最高だけどね!!

てか、なんでミスター・ノーバディは困ったことがあるとドムたちに連絡してくるのか…(笑)平和な日常を過ごしていたのに、毎回同じ流れやん!ただ、まぁ序盤から銃撃戦やら地雷原疾走やら、すでにない橋を渡る(矛盾してるけど)シーンは迫力あってすごかった。やっぱりただのアクション映画だ、カーチェイスがおまけのアクション映画だ。

とはいえ、モンテキントにてジェイコブが乗っていた青と白のフォード・マスタングGT350はめっちゃかっこよかった!アメ車でこんなにかっこよくてマッシブで、でもどこか美人な車はマスタングくらいでは?(←そんなことないと思うけど)
にしても、車ごと磁石でくっつける戦闘機とか、いくつもの超強力磁石っていう設定に驚きっぱなし。「えーそんなのあり!?」と初見の人はびっくりすると思います。序盤からエンジン全開なのでぜひ観てほしいです。

そして、登場シーンわずか10秒ほどのシェー・ウィガム演じるスタジアックさん。10作目にしても登場するの何気にすごいし、ブライアンと築いてきたシリーズの歩みを感じるシーンでもありました。
サイファー役のシャーリーズ・セロンはショートカットで再登場!前回よりもさらにクールで冷徹な雰囲気で、圧倒的強者感がありました(笑)
さらに、もはやカメオ出演ですらなくなっているヘレン・ミレン演じるマグダレーン・ショウの姿もしっかりあり、なんだかんだワイスピファミリーになりつつありますね。イギリスらしくノーブルM600(ボディカラー紫)が登場し、クイーニーの見た目からは想像もできないほどの鮮やかなドラテクにシビれました!

そして本作の見どころの1つでもあるエディンバラでのチェイスシーンは必見。ハイパーパワフル磁石を使ったびっくりシーンの連続で、その分カーチェイスの迫力も増し増し。まぁ、運転できないラムジーが街中を引っかきまわしているから余計にそう思うけど(笑)このシーンの冒頭で登場したアキュラ・NSXとブルーのジャガー素敵。

『TOKYO DRIFT』の種明かしやトレット兄弟の回想シーンがいくつかあるけど、正直面白くない。どちらも今更感あるから、シリーズ好きな人は「はいはい」ってなるかも(笑)まぁ、これもファミリーの物語って思えば納得できる(?)脚本かもしれんが。

テズとローマンが宇宙に行くのは予想外だったけど、シリアス要素のなかにこういう笑える部分があると退屈しないですね。やっぱり2人はお笑い要員だったかww
並行して誘拐されたエルを助けるのに頑張っているレティたちが描かれています。ここで登場するハンの愛車トヨタ・スープラがまたかっこいいんだ!ボディカラー、オレンジをベースとして一部黒に塗装されているのが素敵。こういうクーペ型の車っていいですよね。

本作のもう1つの見どころ、超強力磁石を各車両に搭載してのくっ付きチェイスも必見。「どんだけ強力なの!?」とツッコミたくなるシーンの連続で、どこぞのコナン映画みたいに「そんなアホな!!」な展開だらけ。迫力はあるし、観ていてハラハラドキドキするけど、やっぱりカーチェイスがおまけのアクション映画だ(笑)こういう作品ではお約束の裏切られるシーンもあるし。ジェイコブが次作で仲間になる伏線だったかな。

ドムがジェイコブにキーを渡して逃がすシーンは、1作目を彷彿とさせるものでした。しかも、自宅でのパーティーシーンでは最後の最後に、ブライアンがエンジンふかしてブルーのスカイラインGT-R(BNR34型)に乗ってくるという流れ。ポールがずっとファミリーの1人である演出に泣きそうになりました。ここは加点だな。

これにて最新作公開に向けたワイスピマラソンは終了。
公開初日をワクワクしながら待つとしましょうかね!
氷雨水葵

氷雨水葵