氷雨水葵

ワイルド・スピード/ファイヤーブーストの氷雨水葵のレビュー・感想・評価

3.7
2023年53本目

最高にファンキーでファンシーでクレイジーな悪党だった!

◆あらすじ
レティ(ミシェル・ロドリゲス)と息子ブライアンの3人で平和に暮らしていたドミニク(ヴィン・ディーゼル)。

しかし、そんな彼の前に現れたのは、かつてブラジルで倒した麻薬王レイエスの息子ダンテ(ジェイソン・モモア)だった。

ダンテの陰謀により、ドミニクとファミリーたちは引き裂かれてしまい―――。

◆感想
公開初日に鑑賞してきました!!

面白かったし、ファミリー大集合&迫力があって素晴らしい出来だった。ただ、やっぱりアベンジャーズ感が拭えなくて、そこは正直微妙でした💦最終章へ向かっているなら、原点回帰してカーレース要素をもっともっと盛り込んでもよかったところ!まぁ、もはや一本のアクション映画として確立しているから、爆破多め&「そんなアホな!」な展開多めでも目を瞑ろう(笑)

てか、序盤のイタリアからもうテンション上がる演出の連続ですごいんやけど!?予告編で観るだけではわからなかった部分が「そういうシーンだったのか」ってなるし、あの球体爆弾怖すぎでしょ…盗み出した金庫を引っ張って街中を疾走するよりもハチャメチャだった!
個人的には、ここからファミリーが散り散りになっていくのが嫌だったなぁ。それぞれのキャラクターの活躍を見れるのはいいんだけど、登場人物が多いだけに情報量も多くて…。次作への布石なんだろうけどね。てか、後付け多い!!
あと「このシーンいる?」という部分が多々あり、それならもっとお金をかける部分があったんじゃないの?と思ってしまった。テズとローマンの喧嘩のシーンとか、近未来でもない安っぽい多数決シーンとか。

本作で好きだったシーンは、ジョン・シナ演じるジェイコブ叔父さんとブライアン(リトルB)とのシーン。絶対今作では味方になって登場するだろうなと思っていたし、予告編でも映っていたから、いつ出るのかと待ちわびていたけど、やっぱりファミリーの危機にしっかりかけつけるジェイコブ叔父さん素敵だった!体格ゴリゴリなのにサーファーっぽい軽めの服装がめっちゃ似合ってて、ピースメーカーとはまた違った印象でした。リトルBとの掛け合いも面白くて、ユーモアセンス(?)あるのかはわからないジェイコブ叔父さんだけど、ほっこりしました。

そして、海神アクアマン・・・じゃないジェイソン・モモア初参戦!!個人的には、過去に登場したどんな悪党よりも、悪党らしかったと思います。イタリアでもリオでも、とにかくドミニクを苦しめるんだ!という執念が伝わってきてヤバかった。でも、極悪非道なのに思わず笑ってしまうキャラクターだったんですよね。死体に話しかけてるのはびっくりしたけど、髪型はダブルお団子ヘアーで、モモアだから似合う可愛さでした(笑)リオでのカーレースシーンでも、車のボディカラー(薄紫)にあわせたファッションで、サテン生地っていうのかな、さらさらの服着てアクセサリーじゃらじゃらつけて、すごいチャラい感じ(笑)しかも、セリフの言い回しまでノリが軽いから、悪党なんだけどどこか愛せる(?)部分もあって、アクション派手で面白かったけど、モモアのことばっかり考えてましたw

てか、せっかくブリー・ラーソン参戦してるのに出番少なくない!?めっちゃいいところで登場するやん!と思ったけど「え、もう出番終わり?」ってなりました。サイファーやレティと絡んでほしかった。
あと、アラン・リッチソン演じるエイムスね。ホブスさんの立ち位置でもなければ、敵なのかどうなのかわからない微妙なキャラクターだったけど、ガタイの良さに謎に感心してしまった(笑)なんか最初の頃より筋肉キャラ増えてない?

なんか、あちこち舞台になる国が移動するから、今どこにいるんだっけ?ってなるね今作。だから、ストーリーよりも登場人物たちの印象のほうが強い気がします。アクションシーンはいろいろやりすぎなくらいだし、登場カーにしても目新しいのはなかった気がするから、「見どころは?」って聞かれると困ります(笑)せいぜい序盤のローマのシーンでしょう!

あ、でもヘレン・ミレン演じるクイーニーやステイサム演じるデッカードが登場したのは嬉しかった!!まぁ、出番少なかったけどね!?
あと、故ポール・ウォーカーの娘メドウ・ウォーカーがカメオ出演してたのも嬉しかったです。

『EURO MISSION』あたりからイマイチぴんと来ない邦題つづきだけど、今作も例外ではなく、ラストのシーンだけを観て邦題つけたよね??と思うことでしょう。
とはいえ総合的には面白かったので、ワイスピファンの方はぜひ。サプライズもありました!ワイスピお得意の「死者が蘇る」方式。

ユナイテッドシネマにて
氷雨水葵

氷雨水葵